イベント詳細
2018年10月5日(金)に株式会社MESONさん主催で行われた、
「これからUnityとARKitでARアプリを作りたい、作り始めた人向け」のLT会、『Unity x ARKit 入門Meetup』に参加してきました!
今回はARエンジニア6名によるLTセッションについての概要をざっくりとご紹介します!
スライド資料や登壇者のブログ記事、SNS記事等も掲載しましたので、詳細はそちらからご覧ください。
【イベント概要】
https://connpass.com/event/99506/
LTテーマ
(1) 【ここからはじめる!Unity ×ARKit LTMeetup】ぜんあーる
(2) 【Multiuser AR Experience を ARKit + Unity で実装する】ねおりん
(3) 【ARKitten 〜AR空間で子猫と戯れる〜】高橋謙一
(4) 【ARユニティちゃん釣り】ふしっきー
(5) 【AR顔変形】北千住デザイン / 渡辺
(6) 【ElminaAR – Unity x ARKit 入門Meetup】えど、はるねずみ
↓一般参加枠、LT枠共に応募者多数の会場の様子。
ARエンジニアLTセッション
(1)【ここからはじめる!Unity ×ARKit LTMeetup】ぜんあーる
ARKit2の特徴や、現実にある物体の保存と検出が可能になったデモの紹介をしていただきました。
デモの事例は、現実の財布をスキャンして検出すると、その財布のブランドの他商品の写真を一覧で表示させることができるというものです。
スキャン時間は1分程度、検出速度は2秒くらいの早さでできるとのこと。
また、形の似た形状のものでも見分けることができます。
(例:ペットボトルの形状の違いなど)
また、デモの他には実際にARKit2を触ってみた感想や学習の流れについても話されていました。
学習についてはnoteの記事にまとめているとのことなので、ぜひこちらからご覧ください。
【「なぜ?」からはじめる学習戦略|スタートアップに入って圧倒的な速さで成長するために欠かせない3つの学習ステップ】
https://note.mu/zen_kimmm/n/n101dda8a557a
(2)【Multiuser AR Experience を ARKit + Unity で実装する】ねおりん
概要はARKit 2.0とMultiuser Experienceについて、複数の実装案をそれぞれメリット・デメリットを比較してのお話でした。
実装案のメインはUnity ARKit「Multipeer Connectivity」(プラグイン)についてです。
プレゼンのスライド最後に、ネットワークの必然性、ランニングコスト、ゲームの作りやすさ、マッチメイクについて分かりやすく表でまとめられているので、そちらから詳細をみていただければと思います。
LTのまとめとしては、ARKitにはAR Worldを保存・再現する機能があるだけで、それぞれの実装方法は一長一短なので要件に合わせて使い分けましょう、とのことでした。
(3)【ARKitten 〜AR空間で子猫と戯れる〜】高橋謙一
技術表両者の月刊誌『Software Design』に解説記事を短期連載されていたという、「AR空間で子猫と戯れるアプリ」についての実装方法や実装中のトラブル、UIや機能について解説していただきました。
ARの子猫と一緒にボール遊びをしたり、ご飯をあげたりなどのインタラクティブな操作も可能とのことです。また、長時間 子猫に構ってあげないとこちらを向いてくれなくなるなどのとても可愛らしい面もあります。
実装のコードもプレゼン資料に掲載されていますので、ぜひご覧ください。また、サンプルのリポジトリもGithubで公開中です!
【UnityのプロジェクトはGithubで公開中】
https://github.com/ktaka/ARkitten
(4)【ARユニティちゃん釣り】ふしっきー
内容は ユニティちゃんが好物のカレーコロッケを追いかけるコンテンツです!
【プレゼン資料はこちら】
https://speakerdeck.com/fushikky/aryuniteitiyandiao-ri-hua-xiang-woshi-tutaintarakusiyon
\ こちらがTwitterで公開されているコンテンツの動画です /
「ARユニティちゃん釣り」作りました!好物のカレーコロッケでホイホイ釣れます。
ARKitで平面検知、画像トラッキングでコロッケを認識して追跡させるというインタラクションをしています。#ARKit#ImageTracking pic.twitter.com/OzZbi1mKNp— ふしっきー (@fusikky) September 29, 2018
最近のARアプリは観賞用が多いので「ユーザーのインタラクションを実現できるものを作りたい」というモチベーションで作成されたとのことです。
また実装の内容に関しては、主に以下の3点を実装されています。
1. ARKitを使って平面検知
2. 画像認識でカレーコロッケを認識
3. Unityで追いかけるアニメーション
他にも実装時の画像サイズや向きによって認識できないなどの苦労話や、技術を応用できそうな事例についても話されていました。
(5)【AR顔変形】北千住デザイン / 渡辺
音楽を聴きながら自撮りをすると、音に連動したエフェクトが重なるインタラクティブなミュージック・ビデオを作れる『JIDO-RHYTHM – 自撮りMusicVideoアプリ』についてのLTです。
実装について、曲に合わせて45種類くらいのエフェクトを作成していることや、ARKitから取得できるFaceMeshにカメラからの映像をテクスチャとして貼り付けているなどの内容を解説していただきました。
実装は「UnityARKitPlugin」のFaceMeshSceneを使用しているとのことです。
iPhoneX専用のアプリですが、AppStoreでのダウンロードは以下のリンクからできますので、ぜひ自分だけのミュージックビデオを楽しんでみてください!
https://itunes.apple.com/jp/app/jido-rhythm/id1395126883?mt=8
(6)【ElminaAR – Unity x ARKit 入門Meetup】えど、はるねずみ
異世界VTuber「女神エルミナ」を現実世界に召喚出来るARアプリ『ElminaAR(エルミナAR)』 についてのLTです。
「女神エルミナ」の世界観に沿って、魔法を使って召喚ゲートを開き、異世界から歩いてくるという演出にこだわったとのこと。
現実と非現実をマッチさせるためには前後の文脈がないと、どうしてもARの取ってつけた感じが出てくるからだそうです。
実際にユーザーが指で空間をなぞってゲートの形を描き、女神が魔法詠唱をしてくれるというストーリがあるからこそ、よりインタラクティブな面白さとリアルさが増しているように感じました。
また、Unityを使った実装方法や「HumanPose」というUnityのアセットについても説明をしていただきました。
【App Storeでのダウンロードはこちら!】
https://itunes.apple.com/jp/app/elminaar/id1397450065?mt=8
【Google Playでのダウンロードはこちら!】
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.vrimaginators.elminaar&hl=zu
—
ARエンジニアLTセッションは以上6名の発表です。
ARKit 2.0で実装された機能を様々な面白いアイデアで多様に活かされているのが印象的でした!
この後はAR界隈で最先端を走る方々によるパネルディスカッション、またデモの体験や懇親会が行われ、非常に熱いイベントとなっていました。
(今回の記事では内容が多くなったため割愛させて頂きます。)
イベントの詳細をもっと知りたい方は、Twitterのハッシュタグ「#UnityAR」で検索してみてくださいね!